地熱発電の歴史
地熱発電の日本の歴史を振り返ると、1919年に大分県で開発が始まっています。
そして1925年に初めて地熱発電に成功しています。
日本においても90年前から地熱発電が行われており、その歴史は古いと言えます。
実用地地熱発電所としては、岩手県の松川地熱発電所が1966年に運転開始したのが最初とされています。
地熱発電は、石油や石炭などの化石燃料を使用しないクリーンエネルギーです。
そしてこの貴重なエネルギーを国産で地熱発電を採掘できるという利点もあります。
原油価格の変動リスクがないエネルギーとして、地熱発電は見直しが進められています。
近年では、地熱発電の費用対効果も向上しているという報告もあります。
地熱発電の歴史的背景には、日本が火山大国で地熱発電に有効な国であるにもかかわらず、上手く推進できなかったことがあげられます。
その理由には、地熱発電に対する地域住民の反対や法律上の規制などがあります。
それには地熱発電の候補地の多くが、国立公園や国定公園に指定があるからです。
また、温泉観光地も地熱発電の開発候補地となることが多く、温泉の枯渇や景観を損ねるとの懸念が強く指摘されています。
こうしたことから、地熱発電開発に理解が得られないという現状が残っています。
国立公園などの地熱発電開発には法的な規制もあり、問題解決は容易ではありません。
探査に要する長期間の調査においても地熱発電は大きなリスクをかかえています。
地熱発電の開発費用も莫大なので、今後は政府の補助金引き上げ対応も必要でしょう。
新エネルギーとして地熱発電が有効に認められるまでには、まだまだ長い歴史が必要なのかもしれません。