地熱発電の発電方法
地熱発電の発電方法は、他の発電エネルギー資源とは方法を異にしています。
地熱発電は、地下深部の蒸気や熱水の溜まりから、地熱となる流体を取り出し、その中の蒸気をタービンで回して電力を得る発電方法です。
火力や原子と比較して、発電規模が小さいのが地熱発電の特徴と言えます。
そして電力需要に対する出力変化には地熱発電はうまく対応できません。
また太陽光発電や風力発電と地熱発電を比べ場合には、地熱発電の方が気候や時間帯に左右されずに発電が行えるので、設備利用率の高い発電方法と言えます。
日本での一般的な地熱発電の発電方法は、シングルフラッシュと呼ばれるものです。
これは、生産井から出る蒸気と熱水の混合流体を分離器で分離し、蒸気だけを使用する地熱発電の方法です。
その他の地熱発電の方式としては、乾燥蒸気で行う発電方法や、高圧蒸気と共にタービンを回すダブルフラッシュと言う発電方法もあります。
地熱発電の発電方法は、その地域の特性に合わせた方法が多く採用されています。
海外の地熱発電においては、日本ではまだ採用されていない発電方法もあります。
海外の地熱発電は、蒸気設備や発電設備が複雑なシステムであることが問題です。
そして法的な問題が絡むことから、日本の地熱発電所で採用されるのはまだまだ先のことになります。
地熱発電の発電方法は世界的規模から見れば、このように沢山の方式が存在します。
今後の地熱発電の発展を考えると、まだまだ未知の発電方法があると言えるでしょう。